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カーテン

もう三月も末。
高速280号からPage Mill Roadに抜けて、Deer Creek周辺を走っていたら、道路の両側の緑の丘の上で何頭かの馬が草を食んでいた。
とても平和な光景で、この辺りは何故か夏の英国の田舎を思い出させる。
Woodsideという森の中の高級住宅地の人々の中には多くの馬主もいて、邸宅の中に厩舎を持っていると聞く。 そういった人々がここに馬を放し飼いにしておくのだろうか。
だが、青々とした丘が見えるのも、ここしばらくで、4月ぐらいになると、いち早く乾燥した茶色に変わってしまうのもカリフォルニアの特徴だ。

今日は5月に行われるオープンスタジオの件で、朝早くからスタジオに出向き、マルグリットのスタジオでしばし時を過ごした。
プレスリリースを早めにかためないといけないので、彼女と文面を考えたり、それを配布するメディアのチェックをしていたのだ。
カーテン_d0096964_1454199.jpg今日は注文していたリビングのカーテンが午後届くかもというので、早めに帰ってきたのに、結局こなかった。
注文したのはベルギー製リネンの柔らかくて薄いカーテン。 このカタログの写真と同じ物。 
それに加えて、白めのパターン無しの薄いカーテンもミックスするつもりで注文した。
とにかく、早くきてくれないと、窓から丸見えだ。
どこかの窓からヒッチコックの”裏窓”の映画みたいに、双眼鏡で見られていたらどうするというのだ....ってそんなわけはないわね。
# by oekakimonkey | 2007-03-30 22:15

薔薇と酒の日々

薔薇と酒の日々_d0096964_14514628.jpgこちらでは、半年ごとに歯医者さんで歯をチェックしてもらうのが一般的。
診察が終わると同時に次回の予約を入れておき、その時期になると歯医者さんから電話でアポイントメントの確認が入る。
しかも、診察には大体一時間くらいかけてゆっくり見てもらえる点も嬉しい。

「はい、虫歯ありません。 それから歯の噛み合わせも大丈夫です。」と先生から言われ、おみやげ(?)の歯磨きクリームとかブラシ、フロス等の入ったちいさな袋をいただいた。
受付カウンターには春らしい色の薔薇が飾られていた。

薔薇と酒の日々_d0096964_1533693.jpgやっぱり、そんな春らしい色に触発されて描き始めた絵はオレンジ、黄色、卵色などの暖色使い。 
でもまだまだ未完成。
何かが足りない....。 ムムム。
だから気分がもやもや。
夕食の時、ワインを飲み過ぎた。 
カリフォルニアワインの白。 おいしかったのでついつい。
で、もう眠くて眠くて....。 
お酒にもともと強くはないけど、さらに弱くなった感じがする。
だって、グラス一杯でこの酔いなのよ〜〜。 ヒック。

薔薇と酒の日々_d0096964_2358321.jpg 一方、アッシュの方はというと...。

「僕も、やっとこの家に慣れてきました。
耳だけは、ちょっぴり緊張してますけど....。
お外で奇妙な鳥が鳴いているんですよ。」

# by oekakimonkey | 2007-03-28 22:44

ひみつの箱

スタジオの駐車場が今日は異常に込んでいて車が止められず、作品の搬出搬入のために使う細い小道をのろのろ走り、建物のすぐ横に止めた。
いつもは車でくぐるのが難しい大木の下も、きれいにこんもりと丸く刈られていてスムーズに通ることができた。
春らしい草木の香りがぷ〜んと匂った。

引っ越しの際、家のガレージに置いていた過去の作品等をこちらに移したのでスタジオの中はちょっと狭くなっている。
古い作品、何とかしなくちゃとあちこち見ていたら、部屋の片隅に一つの箱を見つけた。
表面に”Mのひみつ”などと大仰に書いてある。
「お〜、これは何だっけ?」と自分で書いておきながら思い出せない。
「あやしいものかも....」と期待に震えながら、開けてみたら何てことはない。
昔の写真が出て来た。 
デジタルじゃないので記録として撮っておくことにした。

ひみつの箱_d0096964_14345110.jpgこれは、ロンドン時代のキッチン。 
そういえば、パピエマッシェで色々なものを作っては吊るしておいた。 
これはランプシェード用だった。

ひみつの箱_d0096964_14375167.jpgこれは、新聞紙を撹拌し、糊を混ぜて作った紙粘土の鏡。
後、アメリカで最初に友人になったクリスタルにあげた。

ひみつの箱_d0096964_1440479.jpgどこかの海辺で拾った流木で作った"Funky Lady"。

ひみつの箱_d0096964_14465816.jpg左のブレスレットはワイヤ−とビーズ等の試作品。

ひみつの箱_d0096964_1448444.jpgパピエマッシェで作ったブローチの試作品の数々。

ひみつの箱_d0096964_14502174.jpgこれもロンドンの部屋の一角。 
壁にはチェシャー猫がいてわけもなくにやにや笑っていた。
# by oekakimonkey | 2007-03-27 22:25

Object and Earring

Object and Earring_d0096964_141280.jpg先日、ある店でワイヤーでできたネットのようなものを見つけた。
直径60センチくらいでかなり大きい。
たぶん、それは壁の上に飾るオブジェなのだろうけど、気になって眺めている間に、買う口実を見つけた。
寝室の壁の上にかけて、その上にいつでもつけられるようにイアリングをかけるというもの。
過去何年にもわたって集めてきたイアリング。
使うのはほんのわずかだけれど、なかなか捨てられずに置いてある。
こうしてかけておけば、何かの拍子につけたいと思うかもしれない。
イアリングの虫干し...ってところかしら?
人生なんかあっという間の出来事だし、楽しくカザラニャソンソン〜と鼻歌を歌いながら、まだどこかにあるはずだと思って、他の段ボールをごそごそ。
まだ少し積み上げてある箱から見つけ出すのは難しい。
それじゃ、そのうち...と思っていたら、電話が鳴った。
現場監督が業者を連れて、家の中の問題点のチェックにくるという。
このコンドミニアムは外部は完成しているものの、内装はまだ完璧には終わっていない。
我々をはじめとする少数の家庭だけ、時期を早めてもらい入居している。
そういう交渉が可能なところはアメリカの特色だ。
業者が冷暖房をチェックにきて、天井の換気口の扉をあけて、途中、少しの間出て行った。
ランドリールームを開けようとしたら、そのドアがその扉にあたって、ひっかけてあっただけの扉が廊下に直下してきた。
それで、床にちょっとしたくぼみができた。
”まずい!!”と私はバスルームに走って行き、お水をすくいそこにかけた。
しばらくして、お水で板がふくらんできて、それほど目立たなくなった。
今度、クレヨン型のパティを買ってこなくては。

Object and Earring_d0096964_14154571.jpg夕方、鮭をさばいていた私の横で、真剣にVIVIが顕微鏡を覗いている。
何かと思ったら、タマネギの細胞だということ。
あまりきれいだったので、写真に納めた。
# by oekakimonkey | 2007-03-26 22:59

週末の壁塗り

カリフォルニアは青く晴れ渡っているのに、それを楽しむ暇もなく相変わらずの週末の壁塗り。
問題は一室に三色使っていること。 
それから、もう家族が各部屋に住んでいる事だ。
もう、やたらに時間がかかる。 
でも基本的に好きだから食欲より優先させてやってしまう。 めずらしいことだ。

週末の壁塗り_d0096964_14262792.jpg家具を動かし動かし、左足はベッドのフェンスの上、右足は椅子の上などとアクロバットのように、渡り歩きながら塗っているうちに体重も減った。 一石二鳥ってところ。
ま、すぐに増えるとは思うけど....。
(写真はミントグリーンに塗ったVIVIの部屋の一部)

日本人の友人Tさんから”壁塗り見舞い”のメールが入った。
曰く、「壁塗りは大変ね、頑張って。 全部終わって体力回復したら、可愛いもの買いにいきましょ!」
そうだ、あともう一息。 は、はやく普通の女に戻りたい。
でもこうやって肉体労働のみをしていると何か知的な刺激がほしくなる。
このところ、読書もしていないし、ものをまともに考えるということをしていない。
ただただぼ〜っと壁塗りしているような気がする。
そして、疲れて泥のように眠る。
今朝、その泥のそばに、ももんがのような黒影が突然あらわれた。
飛び起きたら、VIVIがアッシュにヨガを教えていた。
結構、我が猫、気に入っていたようだ。
週末の壁塗り_d0096964_1051548.jpg
# by oekakimonkey | 2007-03-25 22:44