那須には毎年来ているのだが、梅雨時に来たのは初めてで、いつも暑い夏の最中。 しかし、蒸し暑さもなく、逆にちょっと寒いくらいで、カーディガンを羽織ってちょうどいい。 私の好きな散歩道は、緑の小道が続く先に、愛しのニキ美術館があるその辺り。 緑のトンネルを抜けると、鮮やかなニキの作品が待っているのだと、心おどりながら歩く。 最初に訪れたのは、五年前の五月の終わりで、その美術館が那須に存在することを知らずして、偶然に行き着いたのだ。 しかも入り口にニキの写真が黒いリボンで囲ってあって、21日にサンディエゴで亡くなったということ。(2002年5月21日死去) 何だか、ちょっと不思議な感じがした。 ニキの作品に関していうと、その鮮やかで大胆な色彩の中に、とても深くてスピリチュアルなものを感じるのだ。 そして、私の人生のちょっとした時に、まるでサインのように巡り会うことがよくあり、そのたびにそのエネルギーに背中を押され、勇気づけられてきた。 だから、彼女は私にとっては特別な存在のアーティスト。 明日はその作品をアップします。 (撮影は以前は無料だったが、現在は210円を支払うようになっている。) #
by oekakimonkey
| 2007-07-20 16:53
忘れないうちに書き留めておきたい事は、生まれて初めて、チョウザメの顔を正面からじっくり見た事。 そう、あのキャビアを作り出すサメ。 たくさんの他の魚より、少しばかり深い所をゆうゆう泳いでいたのだが、餌を買って、池に投げたら顔をぬっと出したのだ。 その顔がユーモラスで、思わず笑ってしまった #
by oekakimonkey
| 2007-07-19 22:54
私が初めてそこに登ったのは、年の頃、5歳。 覚えているのは、人の波と当時お気に入りだった、小さな赤いハンドバッグで、それをどこかに置き忘れて、身も世も無く泣き崩れたこと。 そして、窓から何か模型のようなものが見えたことくらいだ。 全く実体験のない5歳の目には、外の景色もおもちゃの模型にしか見えなかったのだろう。 桜田通りの急な坂を登っていくと、忽然と現れる巨大な塔に「おお〜!」と歓声を上げるVIVI。 あまり本人の興味を期待してなかったのだけれど、急に早足になってエントランスに向かうので、私も後を追う。 特別展望台までのチケットを買って、スムーズにエレベーターに乗り込む。 が、エレベーターが登るにつれ、後悔し始めた私。 実は極度の高所恐怖症だったことをすっかり忘れてしまっていた。 窓際から、後ずさりで内部へ移動して目をつむる。 展望台に着くと、力の抜けた足でへなへなと歩き始めて、 「ママはこの辺にいるから、適当に見て来てね。」とささっと壁側にスパイダーマンのように張り付いた。 「え〜!? じゃあ、何のためにここに登ったの?」と仏頂面のVIVI。 いやはや、全くその通り、何の弁解もできません。 でも、足のあたりから、もぞもぞと何かこそばゆいような感覚が走るのだ。 VIVIには数枚のコインを渡してテレスコープを見るようにいう。 その間、私は這いつくばるような感じでどうにかこうにか窓からの景色を写真に納めた。 ”任務”が終わると、下りのエレベーターをそそくさと探して、地上に降りて一安心。 それでも、VIVIは大いに楽しんだようだったのでよかったよかった。 坂を下り、四川の担々麺のお店に入って塩担々麺(VIVI)と白ごま担々麺(私)を食す。 この辺りの会社員が長蛇の列を作っていたのを行きがけに見かけたので、結構いけるのかもと思い、入ったのだが、お昼過ぎにて列はなく、それでも店内は満員。 自動販売機にて食券を購入して、それを渡すとさっとチャーハンがやってきて、その後、熱々の麺が運ばれて来るのを、ふうふうと口に運ぶ。 梅雨時といえど、湿気もあまり感じず、やや涼し気なので、とてもおいしかった。 それにしても、私の高所恐怖症はかなりシリアスだと感じた日であった。 これは一体何が原因なのだろう、心理的なものなのか。 アメリカに帰ったら相談にいってこようかなあ。 #
by oekakimonkey
| 2007-07-15 22:42
それを、曇り空でやや落ち込み気味の母へのプレゼントとして購入。 サンパラソルという名らしい。 動物病院に出勤の妹とVIVI、私の三人が駅に向かって歩いていたら、あるご婦人が、 「あらっ、可愛いお花、何て名前? どこでお買いになったの?」 と話しかけて来たので、 「サンパラソルっていうんです、あそこの角のお花屋さんで買ったんですよ。」というと、 「サンパラソル、サンパラソル....」と呟きながら、 「サンパって覚えればいいのかしら?」 「いやあ.....(苦笑)それより、お日様はサンっていうでしょ?」とお日様(出てなかったけど)に向かって指差し、「パラソルは傘ですよね。」と傘をさす振りをする私。 「なるほど。」とご婦人。 それから駅の改札口までの約10分を楽しいお喋り。 なんでも、娘さんがロンドンに5年間住んでいたというので、イギリスの田園風景の美しさのことや、彼女がつい先だって訪れたタイの透き通るような海の青さの話。 例の津波のあった海岸も今ではまるで何もなかったかのようにパラソルが並んでいるという。 さらに、彼女の黒いオニキスと真っ赤な珊瑚の首飾りについて、その上にちょこんと巻いていた絹のスカーフのこと。 私がその日身につけていた洋服の模様や、イタリア製のちょっとおもしろいサンダル、深くかぶっていたアナスイの帽子のこと等。 昔から、見知らぬ人に時々声をかけられる。 その瞬間、その見知らぬ人と私の人生がほんの少しクロスする。 思い出の中には、それらが小さくて、あったかい日だまりのように点々と残っている。 最後にそのご婦人が、 「私、65歳。」と背筋を伸ばして笑ったので、びっくりした。 とてもそんな風に思えないほど、若々しくて好奇心に富んでいる。 ここにもジョセフィーヌのような、パワフルで素敵なご年配の女性が存在するのだ。 #
by oekakimonkey
| 2007-07-13 22:19
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